2013年4月5日金曜日

尊敬するのはバンダイ。でも好きなのはwave。

そら私がガンプラがあまり好きでは無ければバンダイが好きとは言わんわな。

でもスゲェなとは思うし、バンダイが日本のプラモデルのスタンダードを作っているのは間違いないと思うのですよ。
バンダイ製品って誰でも簡単にかっこ良く仕上がるわけですよ。
「誰でも」ってところがミソで、プラモデルに慣れ親しんでいない人にでもできる。ってところ。

商売人という意味でも、商売相手をなるべく広い範囲に置いているところはビジネスモデルとしても正しい。

バンダイの目線は思いっきり低い位置にあるのではないか。
モデラー側から見ると、従来の手法では面倒になる素材選びがあったりするわけだ。
スナップフィットのモデルになったことで、墨入れが若干面倒なことになっているし、ABS関節でデザインを優先した結果、ラッカー溶剤の使用に注意が必要になったりという弊害が出ている。

ただ、それはある程度経験のあるモデラー側から見たバンダイのイジワルなところだ。
極端な考え方をすると、既存のモデラーを蔑ろにしているとも。

実のところ、バンダイが多くの人に商品を手にとってもらうために成るべくして成ったのが今の製品なんだろう。
バンダイが、私たちのようなモデラーの為に製品をデザインしたら必ず会社が小さくなるだろう。
それなりに本気でプラモデルを趣味としている人はそれほど多くないはずだ。
ビジネスとしてガンダムを売るのなら、アニメを観たすべての人を対象にした方が儲かる。
当たり前だわな。規模が全然ちがう。
プラモに色を塗ろうとする変人なんてほんの一握りだ。

スナップフィットで接着剤が要らないわけだし、ABS関節化したことでポリキャップを仕込まずとも完成する。これは、ノーベルガンダムを見てもよく分かる通り、関節などが細く作れるようになることで、デザインを崩さずに立体化できるようになる。
ポリキャップを使うとどうしてもポリキャップを隠すために関節が大型化したり、設定にないボックスが出来たりする。
今のガンプラで恩恵をうけるのは、塗らない、接着しない、改造しない。そういう子供からオヤジまですべての人ですね。

モデラーという小さな商売相手をみてたらアカンわけよ。そう考えるとバンダイのプラモがいまこんなことになってるのは当たり前やんね。
俺らみたいなのが、なんか作りにくくなったなぁ・・・と考える一方で、初心者が簡単に塗り分けもなしに、それっぽく完成させている。

結果的には模型趣味の間口を広げているのはバンダイだとおもう。
バンダイが無くなったら模型趣味人口は減ってしまうのだろう。

模型趣味の布教活動の真似事のようなことをしている私としても、バンダイというのは尊敬すべき会社。

ただ、私はあんましガンプラに興味がないので、キット触っててもなんかツマラン感じが漂ってます。
これは個人的な事なので、あまり気になさらず。

・・・


waveさんはなんか発売日が守られなかったりして困らせてくれるんですが、ツボ突いたきっとラインナップがホント大好き。
発売が変に延期になったりするのは永野護のせい・・・だけでもない気がします。

waveの1/144モーターヘッドプラキットのシリーズに以前は新作が出そうなことを発表しておいて頓挫?しているのがいくつかあるのですが、どうなってるんでしょうかね。
諦めと楽しみが渾然一体となっております。(プラインナパとか暁姫はよ!)

waveのプラモってそんなたくさん出てるわけじゃないですが、モーターヘッドのシリーズでも若い番号から順に作ってみると、なんか色々考えてるなぁ・・・って。
waveもバンダイを見習ってだれでも作れる様にしたいと考えているんだろうと。
そんな中大迷走したキットがありました。

エンゲージSR3はいろんな人に作りやすくしようと考えたんでしょうが、塗った方が明らかに簡単な箇所にデカールを用意したり、細いスタイルと強度を両立するためだと思うが、フレームの一部がポリキャップ素材になっていたり。
ほんとに箱開けてえっ・・・?って。
だけど、ベイルの仕様はやたら金がかかってそうな特殊なゲート位置で素直に感動。

私がwaveに触れたのは1/144のバーチャロンシリーズからですが、そこそこ作りやすいキットでしたし、技術修練にもなってくれたと思います。
waveの1/144 707テムジンはマジ名作。

waveって優等生タイプじゃないんですがなんか親しみやすいというかなんというか。
キットがいろんな意味でエキサイティングです。
ただの模型屋が凄いことやってるのは確かですが・・・
コンゴトモヨロシク。


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