アクリジョンのエアブラシテストのために組んだバザムが完成。
なんだかんだでキモかわいいですね。
まぁ、こう見て、「普通だな!」ってところがまた、重要なところでございまして。
アクリジョンは普通に塗料として使えるってことですよ。
これから塗装をやってみよう!って思ってる人にはかなりおすすめ出来る製品です。
今のところ、色数は少ないですが、2014年中に水性ホビーカラーと同等の色数を揃えられるらしい。
危険度に関しても、ほぼクリアしているし、この塗料は子どもたちが水彩絵の具を使って絵を描くぐらいのレベルになった。
つまるところ、ラッカーの様な危険を感じさせる匂いがしないので、集合住宅でも全く問題にならないだろう。
(ラッカーはメーカーが換気を促すためにあえてあの香りを付けています。)
実際に集合住宅でエアブラシ塗装するにあたって次なる問題というのはコンプレッサーの音と振動だが、ここは個人的にもおすすめしたいコンプレッサーが絞られてくる。
アクリジョンを吹く場合、水性塗料系の独特の粘度があるので、コンプレッサーの風量という部分には十分に注意して選んでもらいたい部分です。
例のUST動画でもありましたが、最低でもクレオスL5以上が欲しいところです。
現在L7のほうが主流になりつつありそうなので、そちらを選ぶといいでしょう。
L5直結で、吹くのに良いぐらいで、プチコンやキュート・タミヤのコンパクトコンプレッサー・ノーブランドの金魚ポンプのような超低価格コンプレッサー等ではパワー不足になりやすいと思う。
上記の様な風量の少ないコンプレッサーだと、ミストが大きくなりやすく、エアブラシのニードルキャップに塗料が溜まりやすい。
通常ラッカーだと、このような症状が出た場合、塗料をうすめたら普通に使えるが、アクリジョンの場合は薄めすぎると乾かない。(ラッカーの様な気分で薄めると6時間経っても指紋がつくレベル)
薄く重ねれば・・・毎日一層ずつ5日連続でやっと一色塗り終わる・・・そんなんやってられません。
薄めた塗料を乾燥時間を少なめに重ねようとすると、すぐタレます。
ですので、アクリジョンはある程度濃いまま、吹きたいです。
基本的に希釈は5%~10%で様子をみて、あまりに粒子が荒いようであれば、少しずつ専用うすめ液で希釈します。
コレぐらいだと、ラッカーのような乾燥速度で吹けます。
この濃度で吹くのに、L5以上が推奨ってわけです。
個人的にはリニアコンプレッサーではなく、レシプロ系を使ってるので、もっと風量を上げてパワーでミストを細かくします。
これであれば、かなりサクサク吹けるので、音と振動がある程度無視できる環境にあるなら、リニアコンプレッサーよりもレシプロがおすすめです。
器具の清掃に関して・・
ハンドピースはアクリジョン専用のものを用意すると捗るでしょう。
または、これからアクリジョンだけで塗っていこうという新規の方は便利かもしれません。
アクリジョン専用のハンドピースを用意するなら、水バケツでハンドピースを筆でじゃぶじゃぶ洗うのがいいと思います。
アクリジョンは水性なので、ハンドピースに少々水分が残っていても大丈夫なはずです。
ラッカーのようにうすめ液とツールクリーナーで洗浄しようとすると、塗料の粘度の都合上ラッカーの洗浄よりうっとおしいです。
ただし、水性アクリルと同様、乾燥してしまうと水では落ちないので、専用ツールクリーナーは買うべきです。
注意(乾いてないアクリジョンにラッカーのシンナーを投入するとドロドロになるらしい。硬化したアクリジョンにラッカーを投入するとモロモロになる。)
かっこいい永野メカ(他2つはラッカーです) |
水性サフってのがほぼ無いような状態ですが、ニュートラルグレーとホワイトを混ぜたもので、下地の色を整えることも出来るでしょう。
従来の水性アクリルではできなかった、研磨が可能です。
ただ、ちょっと時間をおいたほうが良さそうですので、2日ほど放置後研磨推奨のようです。
ココらへんはラッカー同等の研磨が可能で、カーモデル等の研ぎ出しもイケるということです。
エナメル塗料・溶剤からの耐性について
有機溶剤完全縛りにすると、流し込みの墨入れの手段がなくなってしまいます。
エナメル塗料と溶剤は諦めて使ったほうが精神衛生上よろしいかと思います。
まぁ、ザクパイプの一本一本縞々を手書きしていくつもりだったら止めませんが・・・
アクリジョンはエナメル塗料・溶剤での拭き取りに対して、高い耐性があるのではないかという感触を持ちました。
バザムでは、「タン色」が半ツヤ塗料で表面が少しザラザラしていましたが、エナメル墨入れの拭き取りで表面のダメージがほぼ無いといえる状態で完了しました。
プラへの食付きは?
必要十分です。
マスキングテープなんか怖くありません。プラにそのまま塗ってOK。
しかし、当たり前ですが、ひっかきダメージには他のプラモ用塗料と同等です。
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小技
アクリジョンをエアブラシで吹いてて、ハンドピースのニードルキャップに溜まりまくってこりゃたまらん!というひとは、ニードルキャップを外して吹いてみてください。
でもニードルキャップを外すとニードル破損の危険性が超高まるので注意して作業してください。
始めまして!!
返信削除今アクリジョンで塗装しようと思っていたので、非常に参考になりました!!有難うございます!!
小さくて手ごろなコンプレッサーの名前が可愛いくて萌えましたw
ツイッター @gyakutyann