2013年12月25日水曜日

イージーペインターの使用感。



ニコ動に動画をうpしました。

ちょっと観てやってくださいな。


ほんでもって、実際に使った感触、メリット・デメリット・プロスプレーとの違いなどをまとめます。


あくまで、本品はソフト99のエアータッチとタッチアップペンをガイアノーツさんが「模型用の風体」でOEM販売したものになります。
いろいろな面で模型用として使うには不完全である部分が散見されます。


イージーペインターの主な仕様

塗料ノズル穴は0.5~0.6あたり。 →プロスプレーmk-1は0.4

同梱のエア缶(カートリッジ)は80ml →プロスプレーmk-1は190ml

専用ボトルは透明なタッチアップペンのボディ →専用なのでスペアボトルの販売が待たれる

吸上げ用のチューブは純正だと長さがちょっと足りない。(外形2.5mm 内径1mm)

ノズルパーツ等はPP製の一発抜き?(ノズル類は固定)で、薬品耐性に優れる。

エア缶は専用のもののほか、市販品のエアダスターもエア缶として使用できる。(非公式)

本体定価1575円  純正スペアカートリッジ×2 定価1680円


製品特性及びりゅぅきなりの改善ポイント

塗料ノズルがやや大きめな上に、エア圧が固定式で絞れないため、風量がかなり多いと言える。
そのため、エア消費量・塗料消費量共にかなり多い。

同梱エア缶及び純正エア缶では一般的なHGガンプラさえ塗り切れないだろうと考える。

吸上げ用のチューブの長さは9cmのものを用意できると交換して使うことが出来るだろう。(要微調整)

エアダスターをエア源として使う場合、純正よりも同等か幾分圧力の上昇があるので、そのつもりで。(塗料の消費量がもう少し増えるだろう)
一般的にエア缶や缶スプレーは温めると良いとされるが、この製品の場合冷やしたほうがいいかもしれない。

風量・風圧がかなり高いため、濃い目の塗料のほうが吹きやすい。エア源の節約にもなる。隠蔽力が高めの塗料をチョイスして、一発で発色させるような使い方のほうが向くと思われる。
このことから、缶スプレーと同じような運用法が向く。
ガンプラのように細かいパーツをそれぞれ丁寧に塗り上げるのは向かず、カーモデルのようにパーツ少なめで一気に吹いて光沢を出すタイプの手法に向く。

勿論ガンプラサイズのグラデーションは不可能に近く、ベタ塗り特化。

個人的にはラッカー1:1では薄すぎて塗りにくいと感じるかもしれない。
水性だったら瓶生でいい気がする。

メリット

個人的にはプロスプレーよりも初心者が扱いやすい製品だと考えます。
プロスプレーではどうしても、セッティングが難しく、塗料の粘度・塗料ノズルの高さ・エア圧の調整という3つのポイントをバランスよく設定しなければならない。
イージーペインターはノズルの高さとエア圧を固定してあることによって、セッティングができないのではなく、「間違いなく吹ける」設定にしてあると言える。
塗料の粘度さえ極端なミスをしなければ、プロスプレーでありがちな吹けもしないという挫折を味あわなくて済むはずだ。

プロスプレーと違って、エア缶がホームセンターでも買えるエアダスターが使えるのもポイント。
ランニングコストは幾分良くなるはず。

塗料ノズルも大きく、風量・エア圧が大変高いことから、重めのウレタンクリアも難なく吹けるだろう。

デメリット

なんといっても、塗料の消費量が半端ない。
プロスプレーであれば、エア圧が絞れるので、ある程度は調整できる。
つまり「慣れさえすればプロスプレーの方がいい」という部分。

また、プロスプレーであれば、コンプレッサーにつなぐことが出来る。
本品はどうあがいてもエア缶を使うしか無い。

本来模型用ではないため、使い勝手に難がある。
専用透明ボトルはあまりの細さに非常に掃除がしにくい。
本来傷隠しの製品なので、「洗って再利用」なんて考えは全くない製品である。
ボトル使い回しという観点では明らかにプロスプレーの勝ち。

350ml・300円のエアダスターを使えばランニングコストがかなり良くなるとはいえ、どうやってもコンプレッサーセットには勝てない。

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総括

全く使えない商品化というと、使えないわけではない。
少なくとも、初心者がオリジナルカラーを調合して吹くにはプロスプレーよりも扱いやすいと言える。
もしも、いまリニアコンプレッサーL5やそれ以下のリニア式を使っている人が、思いっきりウレタンクリアを使いたい!って時は重宝するだろう。

やはり、理屈で言うなら、どうあがいてもコンプレッサーセットを買った方がいい。
ウレタンなんてガンプラモデラーは使わないだろいうから、プチコンとダブルアクションハンドピースを買え。
なんなら、今流行のメテオセットでもいい。塗料消費量が最小限で済むからランニングコストが最高。

ただし、初心者さんのちょっと自分で調合した塗料をスプレー塗装してみたい!という欲求には答えてくれる商品ではある。

あくまで、エアブラシセット導入までのお試しとしては全然アリ。

合わせて読みたい→実際に使ってみる前に手にとった時の感想




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