そして今回別ルートを通って帰ろうとしたわけです。
地元の人にしかわからないかもしれませんが・・・
村岡から香住に抜けるのに、和佐父・山田経由で山を越えようと思ったのが運の尽き?
香住に抜けるルートは普通のルート(兵庫県道4号)でしか抜けられなくなっていました。
おかげで山の中を彷徨う事になってしまいましたが、予定していない滝を見れたり、廃村をちょっと見て回ることができたりそれはそれで良かったとも言えますが。
そんなわけで、香美町村岡区和佐父に上がりました。
ここでもスゴイ斜面に集落があり、正直な所、よく人が住んでいるなぁ・・・と。
エンジンが付いた乗り物でしか生活できなそうなところです。
しかしココは序の口でさらに山の上に次の集落で今は多分人が住んでいないが、小城(こじょう)地区があります。
和佐父からどんどん上がっていくと、和佐父・山田・小城をつなぐ三叉路があり、和佐父側に滝があるという標識があり、折角なので見に行くことに。
サナの滝入り口
写真奥が和佐父側・手前が三叉路です。
下草がかなり茂ってきており、下り口がわかりづらくなってしまっていました。
どうやら最近人がほとんど訪れてないような雰囲気です。
思えば、周囲の道路状況をみればわからなくもなかったのですが・・・
サナの滝です。
ちょっと水量が少なめな時だった感じですが、ほんとに雰囲気の良い滝でした。
ものすごく秘境っぽいというか、現に秘境になりつつあるというか・・・
で滝の左右が綺麗に円弧状に削れ、地層のような岩の断面が美しい。
岩に対して知識が浅いので、なんという岩なのかわかりませんorz
上の写真の右側の足場から撮ったもの。
斜めになった岩の層がよくわかります。
斜めのものを見ているとなんか平衡感覚がおかしくなるというか、カメラの水準器の機能に頼らないと水平に保てませんでした。
水の透明度はそんなに高くなく、底が見えないのがまたなんともいえず。
他の方のブログを見てもこんな感じの色なので、普段からこんな感じなのでしょう。
メインの滝から右手前に流れ、次の滝に流れ込みます。
その流れが右の写真のように、天然のウォータースライダーのように岩を削り、ツルツルになってます。
ココも結構見所で、けして大きくはないのですが、素敵ポイント。
そして、さらに下に落ちてゆきます。
右上の写真の先の部分です。
スケールがわかりにくい写真になってますが、そこそこ高い滝というかメインの滝と同じぐらいの高さがあると思うのですが、怖くてうまく写真取れませんでしたw
短い三脚を掴んで、タイマーをかけて腕を伸ばしてとったため、水平も出てません。
むちゃくちゃな写真です。
そんなわけで、知らずに立ち寄ったサナの滝ですが、とっても良かったです。
そのあと、折角なので、小城地区に行ってみようと思ったわけですよ。
今人が住んでない廃村だということを聞いてました。
崩れた家屋や止まった時計。でも意外と時間が経ってない様にも見える、輝くステンレスの物干し台・・・
山田出身の私の母に聞いたら20年近くは小城に人は住んでいないらしいのですが・・・ほんまかいな。
小城地区は二つの集落に分かれており、そのなかでも古い感じで綺麗に残っている家屋がこんな状態でした。
小城地区でも通称大切(おおぎり)という集落側の写真だったはず・・・
ここの周りはもう山しかなく、五軒だか六軒ほどしか家がない。
よくこんな所に人が住んでいたものだと驚きます。
こちら側はどん詰まりで家しか無い。
もう一つは通称、本谷(ほんたに)で、八坂神社があるのですが、その姿は見ずに帰って来ました。
こちらのほうが高いところにあり、建物の保存状態は良くない印象。というより明らかに崩れていた。
この写真は本谷側の建物で綺麗なほうだが、茅葺き屋根にトタンが被せてある家もあるんですよ。
ココらへんも豪雪地帯なので、トタンは使い勝手がいいようです。
私自身茅葺きの屋根は初めて見たわけじゃないと思いますが、久しぶりに見たような・・・
相当長いこと住んでないという話だが、あまり色あせてないホースがあったりしてよくわかりませんw
ぱっと見て花の名前がわからなかったのですが、母に見せると芍薬(しゃくやく)だと言われました。
こんな風に八重にさく花は牡丹ぐらいしか思い浮かばなかったのですが、牡丹は木です。
これは草で芍薬。めちゃめちゃ綺麗な花でした。
そして・・・
さて帰ろう。と思ったわけですよ・・・
そう言えば、山田から小城に行けなくなったときいたことがあるような・・・
もう一つ小城から香住に抜ける道として、小城のさらに上、「三川線」に出ようと思ったわけです。
以前三川線から小城に入ろうとして、入るところを間違えて、村岡区高井にでたことがありました。
小城を上がって三川線にでました。
これは間違いようがない。
三川線に入って、香住側に進んでいくと、一年前だか二年前だかに通った時よりひどい道路の荒れ様で上から一抱えもある岩が転がり落ちていたり、朽ちた大木が横たわっていたり・・・
三川山山頂付近で道路の真中にノコギリクワガタが!(ですよね?)
折角なので連れて帰りました。
でも道路はヤバイ箇所が頻繁に目立つようになり・・・
平成24年8月20日現在通行可能になっています |
Oh・・・
ンモー
ダメでした。
だいぶ香住寄りまできたところで、これですよ。
香住に抜ける道が2ヶ所とも塞がってました。
もともと三川線は森林整備のために近年作られた道路だったようですが、生活道路ではないので、無くてもそれほど不便でないため、整備は後回しなのでしょうか。
よく見ると左側に人が通った跡があるのがわかります。
二輪だとすり抜けられますが、自動車では通れません。
岩ばかりなので、手でどかすことが出来れば・・・通れたかもしれませんが、結構デカイですし、この先崩れている箇所が無いとも言えませんでしたので、諦めて最初に入ってきた和佐父から出ることにしました。
三川線は全長30kmほどにもなる林道ですが、見ての通り、アスファルト自体は新しいのですが・・・
崩れたら使いようがないのですよ。
できたときは長いけど綺麗な道路だったんですけどねぇ・・・
道路の半分が3cm~5cmほど沈んで崩れかけたような箇所や、大小様々な落石で、とにかく使えない道路になってしまってます。
ツーリングにも良い道路だったはずなんですが。いろんな人のブログでも綺麗だった頃の姿がみれますね。
さて、結局入ってきた和佐父から出て兵庫県道4号を普通に帰ってきましたが、大変でした。
本来、サナの滝を訪れるにあたって、どんなルートをとるかは結構大事なわけですが、いくつかのルートは見ての通りです。
妙見・総武線から三川線に入るルートは今回通らなかったので状況はわかりません。
一応和佐父から小城に入ることができたわけですが、ここはとんでもない坂になってます。
さらに、標識では、和佐父~小城間に通行止めの看板まであります。
いつ崩れるかわからない壁が横にあるためだと思われます。
それを無視して上がることになります。行くなら覚悟を。
相当道は狭い上に、路肩も無く、半分崩れたような道路になってしまっているため、かなりヒヤヒヤします。もちろんガードレールなど有りません。
サナの滝へは服装の装備品だけでなく、乗り物にも注意を。
山肌を登るためのS字カーブの切り返しなど、小回りが利く小型車にした方がいいです。
つまり、軽トラ最強ということです。(最初の写真で見えてますが、今回はたまたまダイハツハイゼット)
極力ホイールベースは小さく、軽量で、車幅の小さい乗り物がオススメ。
あと、汚れ、傷を気にするような車では来ないように。
オフラインGPSと地図は持って行くほうが安心。当然電波が入りませんのでオフライン地図ソフトがある方がイイです。私はMapFanの入ったiPad2を持って行ってます。
でもサナの滝は割と見る価値ありますよ。
サナの滝周辺はとにかく何もありません。トイレとか店とかほんとなんにも。お気をつけて。
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